日本台湾学会第21回学術大会プレ企画「映像で知る台湾」【6/7】 [ 2019/05/27 ]
「映像で知る台湾」
民族誌映画「虹の物語」上映と比令亞布(ピリン・ヤプ)監督との対話
2019年6月7日(金)
17:00~19:00 (16:30開場)
福岡大学(福岡市城南区七隈8-19-1)
中央図書館1階多目的ホール【収容182人】
参加費無料・事前申込不要
(会員外の方も参加できます)
主催:台湾学会
福岡大学福岡・東アジア・地域共生研究所
助成:公益財団法人日本台湾交流協会
協力:国立民族学博物館
◆上映作品 「虹の物語」(彩虹的故事)
台湾原住民族タイヤルは、かつて大人になるために、男女とも顔にイレズミを施した。言い伝えでは、人は死後、祖霊のもとへ赴くために虹の橋を渡る。そのとき、イレズミの有るものだけがこの橋を渡ることができるのだという。このイレズミの慣行は、日本の植民地統治下で禁止され、やがて消滅した。
「虹の物語」のなかで、監督はイレズミを顔に刻んだ最後の世代の老人たちを訪ね、タイヤル語で話しかけ、歌いかける。老人たちは穏やかな笑顔で、イレズミをめぐる記憶や経験を語って聞かせた。古くから伝えられてきたタイヤルの文化が失われていくさまと、それを悲しむ老人たちが映し出される。
上映時間:58分、製作:1998年、台湾、使用言語:タイヤル語、中国語(日本語字幕)
◆比令亞布(ピリン・ヤプ)監督との対話
司 会:野林厚志(国立民族学博物館)
趣旨説明:宮岡真央子(福岡大学)
[プロフィール]
1966年生。台湾苗栗県泰安郷のタイヤル(泰雅族、Atayal)の村マピハウ(麻比浩、Mapihaw)で祖父からタイヤルの決まりや文化を学んで育ち、師範学校卒業後に小学校教員となる。教職のかたわら1990年から村での文化復興と映像の記録・制作に従事。現在、台中市博屋瑪国民小学校校長。
他の作品に「霧社・川中島(霧社・川中島)」(2013年)、「祖先の足跡(祖先之脚印)」(2009年)など多数。
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