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『一塊のパン』が第2回シベリア抑留記録・文化賞を受賞しました。   [ 2016/10/20 ]

『一塊のパン』(上尾龍介著)が、第2回シベリア抑留記録・文化賞を受賞しました。
http://sdcpis.webnode.jp/%E3%82%B7%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%8A%91%E7%95%99%E8%A8%98%E9%8C%B2%E3%83%BB%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B3%9E/

<選考委員の推薦コメント>

●本書は中学時代から帰国までの自伝的な回想記であるが、中国戦線を経験してから満洲、北朝鮮に配置されてソ連軍の捕虜になった一つの典型的な軍隊経験を克明に描いている(中国社会の観察を含む細部に至るまでの記憶には感心させられた)。しかも、帰国後、とくにソ連崩壊後に得た知識で自分の経験を歴史的に位置づけようとしており(例えば、北朝鮮・三合里収容所における病気と治療の実態)、従来の自分の経験の範囲をあまり出ない回想記には見られない客観性を与えている。そして何よりも、仲間のパンを盗むのが日常茶飯事となった極限状態を描くのみならず、偶然に出会った学友の善意(一塊のパンを持たせてくれた)を描くことにより、捕虜が「餓鬼道に墜ちる」ばかりではなく、何とか希望をもって生き延びてきたことをも示した点で、読者に感銘を与える作品である。鬼籍に入りつつある体験者の最近の著作の中では秀逸と言ってよい本書に「シベリア抑留記録・文化賞」を授与するのが同賞の精神にもかなっていると判断し、推薦します。
(富田武成蹊大学名誉教授)

●『一塊のパン』、巻を置くことなく、一気に読了しました。大変な筆力です。それに何よりも19歳から22歳という青年の瑞々しい観察と老年の円熟した回想とが実に見事に織り合わされています。現代(現在)の日本の危うさについてのご指摘にも、全く同意できます。『極光のかげに』に劣らぬ抑留者文学の傑作と思います。既にして、古典として長く読み継がれるべき著作の風格があります。(長縄光男横浜国立大学名誉教授)

●シベリア抑留だけでなく、中国での生活と軍隊生活についても丁寧に書かれており、筆者はより広い視野から抑留の問題を考えておられると思いました。(藤本和貴夫大阪経済法科大学学長)

●膨大な類書(抑留経験者による手記)に連なるものだと思います。つまり、上尾さん以外にもこうした重要な手記を遺してくれた人はたくさんいます。日本国政府とジャーナリズム、アカデミズムが怠けている間に、当事者たちが重要な証言を遺してくれました。今回は、上尾さんと、そうした人たちへの敬意を込めて推薦したいと思います。(栗原俊雄毎日新聞学芸部副部長)

●体験者が本賞を受賞する最後の機会になりそうなことが最も大きい理由です。(瀬口晴義東京新聞社会部長)






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