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読売新聞6/6解説欄に弊社近刊『一塊のパン』の関連記事出ました。   [ 2015/07/08 ]

読売新聞6月6日朝刊の解説欄「戦後70年伝える」で弊社近刊書の著者
上尾龍介さんの記事が掲載されました。
http://www.cbshop.net/img2/20150606yomiuri.jpg
(上記URLをコピーして開いて下さい)

収容所では、ソ連の軍医による身体検査があり、全員が等級で区分された。「1級」「2級」は野外労働が可能な者、「3級」は収容所内の軽作業はできる者、「4級」は歩行不能な重症者という区分だった。僕は最初は「2級」だったが、「3級」に落とされた。「3級」から長旅に耐えられると判断された25人が選び出され、僕も入った。これが北朝鮮行きだった。
出発の時、携行食として、すけそうだらの干物が各人に渡された。雑嚢(ざつのう)に納めたが、トラックの荷台でうとうとしている間に、誰かに盗まれた。明日から食料は何ひとつない。暗然として中継の収容所に入った時、再会した北京時代の学友から包みを差し出された。
「お前、携行食を盗(と)られたんだろ。これ、持って行けよ」。中身は黒パンの塊だった。この出会いがなかったら、僕は、どうなっていたか・・・・・。
生きて日本の土を踏めたら、惨状を語り伝えねばならないと思い、帰国後すぐに抑留中のできごとを書き留めた。今度、回想録にまとめて7月に出版する。命をつないだ「一塊のパン」を題名にした。

讀賣新聞2015年(平成27年)6月6日(土曜日)
「収容所から死者運ぶ馬車日ごとに増えた」より





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