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高倉洋彰箸『行動する考古学(中国書店刊)』、西日本新聞で紹介。   [ 2014/05/31 ]

退職後も「見聞考古学」深める

近況往来
西南学院大学教授高倉洋彰さん

西南学院大学(福岡市)を3月末で定年退職する。福岡県立の九州歴史資料館(九歴)の技術主査から転身して14年。発掘現場からは遠ざかったが、さまざまな分野の研究者との交流を通じて知識を深める「見聞考古学」を磨いた。1月の最終講義でも「考古学は総合科学でなければならない」と力説した。
考古学者を志したのは、小学校時代。運動場の拡張工事中に出土した須恵器を手にしたのがきっかけだ。九州大学で考古学を学び、やがて教師を志望するようになった。「周りは優秀な人ばかり。研究者は彼らに任せ、考古学を愛する人を育てようとおもった」。だが教職に就けず、初心に戻って九歴の学芸員になった。
西南大に移ったのは、学生時代の志に加え、「大学教授の方が研究する時間がありそうだったから」。考えが甘かった。考古学、博物館学、日本古代史を教え、8年前に開館した同大博物館の初代館長を務めた。
キリスト教関連の資料が充実している同館。「学生が実物を見聞して知識を深める場が大切だ」と意義を語る。自身も博物館マニア。出張などに合わせ、年100館以上を訪れる。
このほど、見聞考古学の成果をまとめた『行動する考古学』(中国書店、3780円)を発刊した。専門の日本考古学だけでなく、キリシタン文化の研究、九州国立博物館の誘致活動など話題は多岐にわたる。
「どのようにして日本社会に国や王などの権力が生まれたのかを知りたい」。退職後はこの研究に力を注ぐ考えだ。無論、博物館マニアも「引退」するつもりはない。博識の源である好奇心は衰えそうにもない。福岡県太宰府市の古刹(こさつ)・観世音寺の住職も務める70歳。(野村大輔)
2014年(平成26年)2月22日西日本新聞






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