小社刊『土地と霊魂』、読売新聞「新刊近刊」で紹介。 [ 2014/04/25 ]
19世紀後半、台湾で実際に起きた事件に基づく歴史小説。 1992年に台湾の学術文学賞である中山文芸賞を受賞した。筑紫女学園大アジア文化学科の石其琳教授による初の日本語訳。先住民の娘と恋に落ちた難破船の英国人船長が、仲間とともに先住民の楽土建設に奮闘するが、漢人たちの弾圧に敗れ、娘は惨殺され、船長も遭難死してしまう。先住民の虐殺、土地の収奪といった歴史について、漢人社会に反省を迫る問題作で、台湾問題を深める手がかりともなりそうだ。
|
|