民國藏事史料彙編（全30冊）（中國藏學漢文歴史文獻集成） [ 2010/12/15 ]
張羽新 張雙新 編纂
出版社：学苑出版社
出版年：2005年08月
235,200円
本書に影印収録された民国時期のチベット関係の120余種（6,000余万字）にのぼる政府公文秘档、学者の著述、社会調査の報告書、新聞資料は、内容が政治、経済、機構、職官、民族、宗教、文化、教育、渉外事件、風土民俗などにわたり、下記の7つの部分で構成される。 1）《民国治蔵政策法令全編》や《修訂蒙蔵委員会法規彙編》などの民国時期のチベットに関する基本資料。 2）《民国蔵事档案編年》と《民国籌蔵芻蕘集》などの档案資料及び民国時期の北平にあった日本末次研究所が編纂した《西蔵問題》や《東方雑誌》《北洋政府公報》に掲載されたチベット関係の史料。 3）民国初期、蒙古とチベットを管轄する蒙蔵事務局が編集・発行した《蔵文白話報》など未公刊の貴重な史料。 4）《西蔵問題》（謝彬等）、《西蔵紀要》（尹扶一）、《蔵事紀要》（石青陽）、《蒙蔵状況》（馬福祥）、《西蔵六十年大事記》（馬福祥）、《艽野塵夢》（陳渠珍）、《康蔵軺征》（劉曼卿）のような専門著述及び黄慕松・呉忠信・戴伝賢・趙守鈺などのチベットに派遣された中央政府の高級官僚が書いたチベットにおける工作報告書。 5）《辺疆政教之研究》（黄奮生）や《辺人芻言》（格桑澤仁）などのチベット辺疆研究の専門著述。 6）甘粛と青海のチベット族居住区域の社会、風土、民俗、寺院、喇嘛、観光及び暮しの実態などを明らかにする調査資料。 7）四川と雲南のチベット族居住区域の社会、歴史、民族、宗教、風土及び自然地理を表わす調査資料。その中、200余万字の資料を収録している《川康辺政資料輯要》は、松潘など29の県の社会状況を詳しく記載しており、史料価値が高い。 本書に収録された史料は、いずれも専門家の考証を得、専門家による作者・版本・研究価値などについての紹介を附す。
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