書名 : 現代アジア華文微型小説の世界
編著者 : 石其琳著
出版社 : 中国書店
定価 : 8,000 円
出版年 : 2023/07 月
世界華文文学が伝えるアジアの諸相
変貌し続けるアジア─そこに暮らす人々の日々の哀感から社会問題までを生き生きと映し出す142篇。華文微型小説(ショート・ショート)を初めて紹介。
中国本土,台湾,香港,シンガポール,マレーシア,インドネシア……アジア各地で広く親しまれる華文微型小説。そこには華人及び華人移民社会の底層に潜む現実が活写されている。作品から人間心理や社会問題を読み解く著者の講義は大きな反響を呼んだ。地域ごとに作品群を紹介しその特徴を解説する。
【目次】
はじめに
第1部 概 論
中国現代文学における「微型小説」への視角
『世界華文女作家微型小説選集』に見る華人アイデンティティの表現
『世界中学生華文微型小説コンクール優秀作品選集』の編集目的と意義
第2部 地域別作品集についての研究[境内篇]
■大陸地区
中国現代微型小説の表現芸術と社会的意義についての研究:作品集『亮嫂』を中心として
作品集『廉政小小説』:その編集理念と作品表現の特徴
「幽黙(ユーモア)微型小説作品集」におけるユーモア芸術表現の特徴
作品集『小小説十五家』の作品における表現の時代的特徴
■台湾地区
『世界華文微型小説名家名作叢編』に見る台湾「極短篇」小説の時代と創作意識の特徴
■香港地区
『香港微型小説選』における創作の地域特性
第3部 地域別作品集についての研究[境外篇:東南アジア地域]【作品52篇】
■シンガポール
シンガポール現代華文微型小説創作への視角
現代華文微型小説に見るシンガポール社会問題の諸相
シンガポール現代華文微型小説の日本描写について
■マレーシア
現代マレーシア華文文学への視角
現代華文微型小説から見るマレーシア社会問題の諸相
■インドネシア
インドネシアにおける現代華文文学への視角
現代華文微型小説に見るインドネシア社会問題の諸相
第4部 関連研究【作品8篇】
「現代文学大系」の編纂から見る台湾社会の時代意識の変化
台湾社会における「探親文学」の創作意義と位置づけ
初出一覧/あとがき/収録作品目次
|
|