書名 : 中国近代思想通史(全8冊)
編著者 : 耿雲志主編
出版社 : 社科文献
定価 : 61,600 円
出版年 : 2022/07 月
本書は、近代中国における社会思想・政治思想について、その潮流を時代順に解説する。アヘン戦争から中華人民共和国成立まで(1840年~1949年)の一世紀余りの期間を8つの時期に分ける。国内外の危機に直面した当時の中国支配者階級および知識人が、民族の富強と独立、国家の近代化を志向しておこなったさまざまな思想の軌跡をたどる。
全巻の構成は以下の通り:
第1巻(1840-1860年) アヘン戦争の衝撃が思想界に与えた影響と、思想史上における太平天国の位置付け。
第2巻(1861-1894年) 国内外の脅威が高まるなか、対外使節よりもたらされた世界情勢の情報と、国内より興った自強思想について。
第3巻(1894-1905年) 自強運動の失敗と、急進派による政治改革運動。
第4巻(1905-1915年) 革命党と立憲派の論争。西洋の政治思想や制度の流入・浸透と、伝統的政治思想に対する批判・再考。
第5巻(1915-1923年) 新文化運動時期における新旧思想および中西文化衝突の激化。マルクス主義の伝播と中国共産党の設立。
第6巻(1924-1930年) 五四運動後における政治運動細分化の時期。
第7巻(1931-1937年) 日本の侵略が強まり全面的抗戦に至る時期。直面する民族的危機の問題解決のための議論の深化。
第8巻(1937-1949年) 抗戦と民族独立から新国家建設へと至る過程における国共両党および中間政治グループによる思想的主張と主導争い。
本书以从嘉道到1949年中华人民共和国成立之间的中国思想为考察对象,围绕着近代中国人为建立独立、统一、民主、富强、文明的现代国家而进行的种种思考进行研究。
本书为全面系统的中国近代思想史巨著,各卷册利用新材料,阐述新见解;注意在历史的发展进程中动态、立体地考察问题和思想。主题鲜明,构建了研究中国近代思想通史的基本框架,对于近代思想史的研究对象、研究方法、近代中国所面临的重大问题等都有深入的思考。本书揭示,中国近代思想发展的基本趋向是世界化与个人的解放。
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