書名 : 安徽大学蔵戦国竹簡(2)
編著者 : 安徽大学漢字発展与応用研究中心編/黄徳寛,徐在国主編
出版社 : 中西書局
定価 : 35,200 円
出版年 : 2022/04 月
『安徽大学藏戦国竹簡(二)』には、「仲尼曰」と「曹沫之陳」の二篇の文献を収録する。掲載内容は、竹簡の原寸大図版、拡大図版、釈文と注釈。また附録として、「仲尼曰」与相関文献対照、上博簡「曹沫之陳」編聯釈文、上博簡「曹沫之陳」摸本、字形表、竹簡信息表、を収める。
第2輯は、戦国出土簡牘文献資料の重要新発見となる《仲尼曰》、《曹沫之陳》二篇を収録、竹簡原寸大図版、拡大図版、釈文注釈及び“附録”(包括“《仲尼曰》與相關文獻對照”“上博簡《曹沫之陳》編聯釋文”“上博簡《曹沫之陳》摹本”)、字形表、竹簡信息表等からなる。《仲尼曰》竹簡保存完全、書法精美、完簡13支から成る。簡長約43㎝、寛約0.6㎝、両道編縄。簡文に記された孔子の言論25條、今本《論語》に見えるもの8條、ほか《禮記》《大戴禮記》《孔叢子》等伝世文献と対照できるものが含まれる。安大簡《仲尼曰》は戦国時における《論語》から抜粋したものと思われ、簡本の発見は《論語》の成書、流伝、本文の発展変化及び孔子思想等問題研究に極めて重要な意義と価値がある。《曹沫之陳》原有46支簡、実存44支、欠2支。簡長約48.5㎝、寛約0.6㎝、三道編縄。簡文は魯荘と曹沫の対話で、当時の軍事、政治観念を内容とする極めて重要な兵学文献。2004年公表の“上博簡”第4輯にも収録されている一篇《曹沫之陳》は、“安大簡”同一篇文献の異なる抄本。二つの抄本間に存在する非常に多くの異文と用詞上の差異は、一部楚簡疑難字の釈読に重要な手がかりとなるほか、両篇簡文相互参照により“上博簡”《曹沫》編聯の誤りを正し、残欠簡文を補うことができる。
《安徽大學藏戰國竹簡(二)》收錄竹書二篇,其中《曹沫之陣》44支,《仲尼曰》13支。本輯包括原大和放大的竹簡照片,相關情況說明,釋文注釋,及《仲尼曰》與傳世典籍對照表,字形表及參考文獻等。
《曹沫之陳》記載魯莊公與曹沫的對話,可與上博簡《曹沫之陣》對讀,內容主要涉及當時的政治、軍事觀念,是一篇十分重要的兵學文獻。《仲尼曰》共二十余章,記錄孔子言論,屬儒家類文獻。部分內容可與《論語》《禮記》等對照,部分章節未見於傳世文獻,其價值不言而喻。
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