書名 : 宣和遺事校注
編著者 : 程毅中校注
出版社 : 中華書局
定価 : 2,970 円
出版年 : 2022/03 月
本書は『宣和遺事』の校注整理本。
『宣和遺事』または『大宋宣和遺事』は、北宋の神宗・徽宗・欽宗三代にわたる宋朝宮廷の逸話と歴史を中心とした説話集。書名の「宣和」は徽宗の治世終盤の年号であり、全体の約8割を徽宗時代の逸話が占めている。体裁は講談形式の「講史」に近く、一部は口語体で語られている。南宋以来、都市部で流行した講談のネタ本として作られたとみられており、作者は不明。明代に完成した小説『水滸伝』の成立史において重要な役割を担ったと考えられている。
今回の整理では、清・嘉慶道光年間黄丕烈刻『士礼居叢書』を底本とし、元刻本・明金陵王洛川刻本等をもって対校して整理する。
《宣和遗事》是一部长篇讲史小说,相对于短篇的小说家话本,它是广义的小说。书中引用了许多宋金对抗时期的史书资料和诗词,基本上用了编年体,它辑录的许多史料,往往照抄原文。故而《宣和遗事》具有独特的艺术价值和史料价值。现在以黄丕烈刻《士礼居丛书》为底本,以元刻本、明金陵王洛川刻本、清修绠山房刻本通校,以《皇朝编年纲目备要》为主要的他校本,旁证其他史籍,加以偏重史源考证的注释,整理出版,以飨读者。
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