書名 : 北京故宮宮廷文物展覧
編著者 : 北京故宫博物馆
出版社 : 長崎孔子廟中国歴代博物館
定価 : 1,650 円
出版年 : 2002/06 月
宫廷文物展覧前言
北京の故宮(紫禁城)は“明·清”両王朝の皇宮であった。明王朝14人の皇帝と清王朝10人の皇帝がおよそ491年間この紫禁城から全中国を統治した。中国古代の人たちは、中天に輝<「紫微星垣」(北極星)がほかの星々に囲まれ不動の位置に座することから天帝のいいるところと考え、これを「紫宮」と呼んだ。それが「紫微正中」(紫微宮が中央にある)の意味とあいまって、皇帝の御座所をも象徵するようになった。また、皇帝の御座所宮殿は禁区であり、警備も厳重で、庶民は-歩たりとも足を踏み入れることはできなかった。それで、この宮殿は「紫禁城」と名付けられた。
1995年10月10日この故宮博物院は創建七十周年(古希)を迎えた。台北·北京の故宮博物院は共に祝賀記念事業を繰り広げ、双方の交流がこれを機会に拡大されることとなった。
1930年代諸外国の侵略を受け、中国有史以来の文物を守るため大陸各地を移動し、1948年12月中国内戦末期南京より艦船三隻に搭載できる範囲内の文物が台北へ輸送された。この文物を元に台北故宮博物院新設された。現在ではこれらの文物は人類の遺産として大切に保護继承されている。現在の北京故宮は中国で最も大きな博物院である。その収蔵品たるや百万点を超え、歴史的にも、工芸技術的にも貴重な宝庫である。
今回の展覽は2年周期の交換展示で八回目を迎える。この宮廷文物展覧品を通じて日中両国民の理解と友好がより深まればと願っている。
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