書名 : 宋代文人的精神生活(960-1279)(海外中国研究叢書)
編著者 : (美)何復平著,葉樹勛/単虹澤訳
出版社 : 江蘇人民出版
定価 : 4,400 円
出版年 : 2022/01 月
本書は、宋代の文人たちが仏教をどのように捉えていたのかを考察する。中国文化形成の担い手であった士大夫層は、仏教に対して支配階級や一般大衆とは異なる見解を有していた。著者は、大量の文集や地方志に記された寺院碑記を整理し、唐宋変革を背景とした宋代文人の仏教観の変化について、その内容と原因を探究している。特に、理学の発展が仏教の周縁化を招いたという思想史上の通説に対し、実際には仏教が士大夫の日常に深く入り込み、彼らの生活の重要な構成要素となっていたことを主張している。本書は「海外中国研究叢書」の一冊で、『Out of the Cloister: Literati Perspectives on Buddhism in Sung China, 960–1279』(Harvard University Asia Center、2006年)の中国語訳。
文人士大夫在中国文化上的地位颇为独特,比起统治阶层和普通民众,这一群体看待佛教更具超越的眼光。此书是对宋代文士如何看待佛教的系统考论。作者从大量的文集和方志中筛选出相关的寺院碑记,将其归拢到不同的问题之下,从多个方面综合呈现这一群体的佛教观。贯穿于其中的主线是在唐宋之变的大背景下,宋代文人对佛教的看法出现了哪些重要变化、为何出现这样的变化。书中强调,思想史研究的标签化容易给人造成宋代理学昌盛、佛教边缘化的印象,但事实上,佛教在宋代远没有被推到中国文化的边缘,而是融入到士大夫的日常生活中,成为他们生活的一个重要部分。
|
|