書名 : 兪樾書信集(上下冊)■中国近現代書信叢刊
編著者 : 汪少華整理
出版社 : 上海人民
定価 : 8,690 円
出版年 : 2020/01 月
《俞樾書信集 上、下 /中國近現代書信叢刊》
俞樾(1821-1907)は中国清代末期の学者・文人。主に経学を修め、諸子学、史学、訓詁学、戯曲、詩詞、小説、書法などにも精通した。その学識は極めて深く広く、著した書物は五百巻余り。尊敬の念を込めて考証学の大師と称され、その名声は中国のみに留まらず、日本や朝鮮にも俞樾を師と仰ぐ知識人が多く存在した。杭州の書院、詁経精舍で講義を行い、多くの優れた弟子を育成。その中には章太炎や呉昌硯等も含まれる。本書は俞樾が230名余りの知人に宛てた1300通以上の書信を収録。晩清学界の大家であった俞樾の交友関係は幅広く、曽国藩、李鴻章、盛宣懐、潘祖荫,瞿鴻禨、瑞方、孫詒譲、黄以周、繆荃孫、馮桂芬など、各界の著名人たちと交流をもった。書信の内容は学術問題に関する議論、政局時事に対する雑感、購書にまつわる話、書院学童の創設ついてなどに及ぶ。また家族に宛てた書信には如何にして読書し、作詩するか、人としてどう生きるべきかなどが綴られており、興味深い。晩清中国学術史、思想史、社会史、書籍史の重要文献。
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