書名 : 生成する李白像
編著者 : 乾源俊
出版社 : 研文出版
定価 : 8,500 円
出版年 : 2020/02 月
李白の詩人像がどのように形成されたかを、文集序と、詩作品とくに歌辞文学「歌行」を主な材料として考察。李白科挙不応説に対し、制科「高道」挙に応じたことを初めて指摘するなど著者独創の観点から、広く唐玄宗期の宗教・社会思想史上の問題についても言及。
生成する李白像 目 次
凡例/緒言
序 論
第一章 李白文集序の詩人像
魏顥序と李陽冰の詩人像/李白の自己像/序の詩人像と詩作品
第二章 楽府と歌行
本 論
「楽府論」
第一章 「蜀道難」本事考
はじめに/李白のテキスト/罪厳武説考証/まとめと展望
第二章 「蜀道難」論に寄せて
読解史/楽府探源/送別歌行/蜀都の像/入蜀行程
第三章 謫仙人と呼ばれた李白
「歌行論」
第四章 初唐七言歌行と李白
はじめに/初唐七言歌行の叙情/李白における叙情の展開
/まとめと展望
第五章 生成する李白像
はじめに/作品の分類/消滅する都市の夢想/物質と記憶
/飲酒と蕩尽
第六章 送別歌行の形成と展開
はじめに/初唐期/盛唐期 王維/王維の送別詩/王維の送別歌行
李白/科挙と道教政策/送別歌行の形成/送別歌行の展開 おわりに
あとがき/論文初出/引用文献/索引
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