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書名 : 落語暦(らくごよみ)
編著者 : 宮原勝彦著/下川光二絵
出版社 : 集広舎
定価 : 2,182 円
出版年 : 2019/11 月

毎日が落語の入り口
一月一日の「御慶」から十二月三十一日の「芝浜」まで一日一本、地域寄席「狸ばやし」の主人が選び抜いた落語を紹介。旧暦、西暦を都合よく使い、歴史、映画、文学を歩き、記念日を活用し、だじゃれやこじつけで、全ページに描かれた粋な挿絵とともに春夏秋冬、年中楽しめる落語ガイドブック。

落語の楽しさ、面白さの詰まった「落語暦」です! ワハハのハ(林家木久扇)

「薮入り」を紹介した原稿に、私が泣きました(桂福団治)

落語オタクの真骨頂がこの暦にあり(桂ひな太郎)

葉室麟の〝幻の原稿〟「狸ばやし騒動記」掲載!
直木賞作家がもぎりをした落語会!


◆1年365日、私と気ままな落語の旅を始めましょう。

・・・八五郎が、暮れにはしごに鶴がとまっている夢を見た。易者に富くじで、「鶴の一八四五」を買おうかと尋ねると、はしごは、まず登るときに用いるものだから、下から「鶴の一五四八がいい」と言われ、この番号を買った。これが千両の大当たり。元旦準備。着物に裃をこしらえて、ためていた家賃を大家に払い、元旦のあいさつを教えてもらう。「御慶」と言えば失礼はないと聞いたから、誰にでも御慶、御慶。一日でお大尽になり、尻の座らない八五郎が嬉しそうだ。(中略)私は宝くじをよく買うが、「た」がなくて「空くじ」ばかり。やっている寄席が「狸ばやし」だからなあ。
(本文「1月1日 御慶」より)

   目  次

【はじめに】
【一月】【二月】【三月】【四月】【五月】【六月】【七月】【八月】【九月】【十月】【十一月】【十二月】
【寄稿】狸ばやし騒動記/葉室麟
【狸ばやし出演者】
【あとがき】
【参考文献】
【演目索引】





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