書名 : 天空の聖域ラルンガル―東チベット宗教都市への旅
編著者 : 川田進
出版社 : 集広舎
定価 : 2,200 円
出版年 : 2019/05 月
谷を埋め尽くす僧坊群、世界のバックパッカーを始め、漢人をも魅了し始めた天空の宗教都市の全貌に迫る。
1980年、東チベットの4000mの谷あいの地に開設された小さな仏教学院が、天安門事件、大規模な僧坊破壊、ラサ騒乱など幾多の激動を乗り越え、いつしか1万人以上の学僧と広大な僧坊群を擁する宗教都市となった。政府との軋轢を巧みにかわしながら、漢人(漢族)にも影響を与え始めた“天空の聖地”の歴史と魅力を、90年代から東チベット各地を訪れ続ける著者が綴った労作。
目 次
はじめに
関連MAP
第1章 ラルンガル事始め
重慶の男
ラルンガル入門
第2章 ラルンガルの誕生
ラルンガルの創設者
小さな講習所から学院へ
パンチェン・ラマとラルンガル
ジグメ・プンツォ、念願のインド訪問
第3章 ラルンガル粛清
成都からラルンガル
ラルンガルを襲った惨劇
ついにラルンガルへ
日常と非日常の間で暮らす学僧たち
第4章 ラルンガルを目指す人々
『ニンマの紅い輝き』
漢人たちはなぜラルンガルを目指すのか
ジグメ・プンツォ学院長の逝去
ラルンガル再訪
第5章 ラルンガル復興への道
復興の槌音
「チベット騒乱」後のラルンガル
ネット上のラルンガル
ソーシャル・キャピタルとしてのラルンガル
第6章 ラルンガルはどこへ行く
信仰なき宗教ツーリズム
商業化に揺れる鳥葬
ラルンガル改造計画
ラルンガルの後継者たち
ラルンガルが問いかけるもの 結びにかえて
略年表
資料 NHK制作「天空の宗教都市」評
あとがき
図版出典一覧
参考文献一覧
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