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書名 : 振武館物語
編著者 : 白土悟
出版社 : 集広舎
定価 : 2,000 円
出版年 : 2018/04 月

振武館物語
【青年教育の日本的伝統】
A5判/並製/346頁
ISBN: 978-4-904213-57-5 C0075

「自己修練の精神」と「青年自治の気風」を守る
福岡で誕生し今日まで継承されてきた道場の135年の歴史をたどる

福岡には明治以来の伝統を有する青年道場が四館ある。隻流館(福岡藩柔術指南)、明道館(玄洋社創設)、天真館(内田良平創設)、そして振武館である。振武館は、他の三館と趣を異にしており、政治とは全く無縁で、しかも私設の柔道場でもない。旧福岡藩の士族子弟の結成した「達聰舎」なる青年会から出発し、郷党有志の寄附で、純粋に地域子弟の自己修練の場として維持されてきた。ここから山座圓二郎、吉岡友愛、恵利武、中野正剛、緒方竹虎、安川第五郎や小西春雄など政財界の著名な人々が輩出した。戦後は講道館・嘉納治五郎師範の最後の内弟子・西文雄(八段)を師範に迎え、「道の柔道」を講じてきた。大勢の青少年がその伝統的精神に触れ、先輩諸氏に恥じることのない生き方をしたいと願いながら育ったのである。まさに地方の教育力のひとつなのである。

【第一章】地方青年たちの明治維新
【第二章】明治振武館の成立
【第三章】振武館の危機と再興
【第四章】大正・昭和初期の振武館
【第五章】戦時体制下の振武館
【第六章】戦後の振武館復興
【第七章】西文雄師範の柔道論
【第八章】高度経済成長期の振武館
【第九章】低調なる振武館
【第一〇章】振武館の安定的発展と衰微





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