書名 : 後漢の儒学と『春秋』
編著者 : 齋木哲郎著
出版社 : 汲古書院
定価 : 9,900 円
出版年 : 2018/01 月
第一章 『春秋』經と孔子
一 衞聚賢氏の孔子『春秋』經製作説
二 孔子『春秋』製作説の批判――戴晉新氏の説
三 趙生群氏の「孔子『春秋』製作説」肯定論について
四 總 括――『魯春秋』と『春秋』經――
第二章 『春秋』傳義の成立――『穀梁傳』に關するその學説史的展開――
一 孟子と『春秋』――『春秋』傳説の成立――
二 『春秋穀梁傳』の成立
(一)『穀梁傳』古文説
(二)『穀梁傳』成立の經緯
(三)秦・漢初の『穀梁傳』
第三章 雲夢秦簡『編年記』と『秦記』――秦代春秋學の一斷面――
一 雲夢睡虎地秦墓竹簡『編年記』
二 『編年記』の作者「喜」に關する論爭
三 『編年記』の記述形式
四 喜の生涯
五 『秦記』の記録法について――もう一つの春秋學史――
第四章 『白虎通義』 と後漢の儒學
一 『白虎通義』とその周縁
(一)『白虎議奏』と『白虎通義』
(二)章句の學
二 『禮記』王制篇から『白虎通義』へ――緯書説の流入――
三 白虎觀會議の判定方式(一)――『春秋公羊傳』義の優位
四 白虎觀會議の判定方式(二)――『春秋公羊傳』と「春秋傳曰」
五 經義の變更と新たな意義づけ
六 「尊尊」としての君臣の義
七 天と後漢王朝
第五章 許愼の『五經異義』について
一 許愼の生涯
二 『五經異義』著作の意圖
三 「春秋傳」から「春秋説」へ
四 「公羊」「左氏」説と許愼
第六章 鄭玄と何休の『春秋』論爭――鄭玄の『發墨守』『鍼膏肓』『起廢疾』を中心として――
一 何休と鄭玄
二 何休の『左氏』『穀梁』批判
三 鄭玄の何休説批判とその『春秋』解
第七章 桓譚『新論』の春秋學
一 『新論』と『春秋』
二 『新論』の春秋學(上)
三 『新論』の春秋學(下)
第八章 王充の思想形成と『春秋』
一 奇妙な生涯
二 『論衡』と『春秋』
三 王充と『春秋』及び『春秋』三傳の關係
四 想像的解釋の獲得
第九章 王符の『潛夫論』――社會批判としての儒教――
一 儒學の構圖
二 漢朝の事情と王符の現在
三 「愛日」の思想
四 赦贖の非道
五 賢者の認識
第十章 荀悅の『漢紀』と『申鍳』について――春秋學から鑑戒へ――
一 生涯と『漢紀』『申鍳』の著成
二 『漢紀』の訓戒とその形式
三 忠義への偏執
四 『漢紀』から『申鍳』へ――『申鍳』「時事第二」の構造――
五 獻帝へのアフォリズム
あとがき/索 引
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