書名 : 呉趼人小論―‘譴責’を超えて
編著者 : 松田郁子
出版社 : 汲古書院
定価 : 7,000 円
出版年 : 2017/12 月
序 論 ― 中国小説史上における呉趼人の位置づけ
第一章 清末小説と呉趼人
第1節 中国文壇における清末小説研究
第2節 呉趼人評価
第3節 '譴責'の意味
第二章 創作姿勢と生涯
第1節 一族の落魄と国家の危機
第2節 愛国、救亡
第3節 女性性の視点
第三章 《写情小説》創始の意義
第1節 清代の女性の結婚
第2節 呉趼人《写情小説》―恋愛描写の試み
第四章 《写情小説》における女性性の構築
第1節 翻案外国《写情小説》「電術奇談」―恋と自己発現
第2節 翻案中国《写情小説》「情変」―恋と自己実現
第五章 《社会小説》―'暗黒世界'の'魑魅魍魎'
第1節 "悪党"原体験―梁鼎芬と洪述祖
第2節 清末の社会悪
第3節 呉趼人の価値観
第六章〈理想科学小説〉『新石頭記』における'救世'
第1節 '理想科学'世界における'文明'探究
第2節 『新石頭記』における"ユートピア"追求
第七章「上海遊驂録」における'厭世'
第1節 '厭世主義' と'恨み'について
第2節 '救世の想い'の行方
第八章 梁啓超との関係
結論
註
呉趼人略歴
作品年表
初出一覧
参考文献
索引
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