書名 : 魏晋南北朝官人身分制研究
編著者 : 岡部毅史
出版社 : 汲古書院
定価 : 10,000 円
出版年 : 2017/11 月
【主要目次】
前 言
序 章 官人身分制と魏晋南北朝史研究――本書の課題――
第一節 官人身分の概念とその理解――官人身分と位階制度――
第二節 魏晋南北朝史研究と官人身分制
第三節 魏晋南北朝における位階制度研究の現状と課題
(一)唐代の散官・位階研究をめぐって
(二)魏晋南北朝期における位階制度成立過程の研究について
上 編 魏晋南北朝期における官人身分の成立と展開
第一章 官人身分の成立と展開――晋南朝期の免官を手がかりに――
第一節 免官と「免所居官」 (一)晋以前における「免所居官」(二)南北朝における「免所居官」
第二節 晋南朝の免官の特質 (一)唐律における免官 (二)晋南朝の免官と唐の免官
第三節 晋南朝の免官と官資
第二章 北朝における位階制度の形成――北魏の「階」の再検討から――
第一節 北魏の「階」の機能 第二節 北魏の「階」の特徴 第三節 「品」と「階」
第三章 魏晋南北朝期の官制における「階」と「資」――「品」との関係を中心に――
第一節 「資」の成立とその性格
(一)「資」の成立と郷品との関係をめぐって (二)北朝の「資」と官品について
第二節 「階」と「品」の関係について
(一)魏晋南朝の「階」と「品」をめぐって (二)北朝の「階」と「品」
第四章 北魏北齊「職人」考――位階制度研究の視点から――
第一節 北魏時代の「職人」の用例 (一)人事での用例 (二)その他の用例
第二節 北齊時代の「職人」の用例 第三節 北齊の「職人」――兵士としての「職人」――
結 語――北齊「職人」の歴史的意義――
下 編 魏晋南北朝期における官人身分制の諸相
第五章 南朝時代における将軍号の性格に関する一考察――唐代散官との関連から――
第一節 「改革」の前提とその過程について
(一)「改革」以前の将軍号とその実態 (二)新制将軍号と梁十八班制
第二節 「改革」以後の将軍就任者について
第六章 北魏前期の位階秩序について――爵と品の分析を中心に――
第一節 北魏前期の爵制の沿革
第二節 北魏の位階秩序における爵と品
(一)「爵品」をめぐって (二)郷品と「爵品」の関係と任官について
(三)北魏前期の官人身分の表示について
第七章 北魏における官の清濁について
第一節 太和職令と官の清濁の理解をめぐって
(一)職令の比定と流内・流外の区分について
(二)大和二三年職令佚文にみえる清官の規定について
第二節 唐代の清官について
(一)唐代における清官の規定
a 官品令と清官――「職官表」を手がかりに――
b 職員令と清官――敦煌発見永徽東宮諸府職員令残巻を手がかりに――
(二)唐代における清官の意味
第三節 北魏における官の清濁の意義
付 論 書評 閻歩克著『品位与職位 秦漢魏晋南北朝官階制度研究』
終 章 魏晋南北朝期における官人身分制の確立とその意義
参考文献/あとがき/英文目次/英文要旨/索引
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