書名 : 孫文とアジア太平洋―ネイションを越えて
編著者 : 日本孫文研究会編
出版社 : 汲古書院
定価 : 8,500 円
出版年 : 2017/11 月
目 次
挨拶(齋藤富雄)
祝辞(井戸敏三・井上典之)
一、 基調講演
民国元年における孫文の北上と清朝皇室との交流
――皇族の帰属に関する選択をめぐって……………………………桑 兵
孫文以後の大アジア主義
――民国期中国における日本認識をめぐって………………………村田雄二郎
二、 第一分科会 制度と公共圏――共和のデザイン
孫文「専門家政治」論と開発志向国としての現代中国国家の起源…潘光哲
孫文とガンディー
――両者の政治的提言が一致点を見いだせなかったのはなぜか…モニカ・デ・トーニ
永租と登記――重畳する制度……………………………………………田口宏二朗
「五五憲草」解釈から見る五権憲法
――雷震と薩孟武の所論をめぐって…………………………………森川裕貫
三、 第二分科会 孫文思想を継ぐ者
蔣介石『革命哲学』における孫文と王陽明の思想の関係性…………戚学民
「主憂臣辱、主辱臣死」
――蔣介石が描いた孫文(1917-1925)……………………………羅 敏
現代台湾史における蔣介石『民生主義育楽両篇補述』(1953年)…若松大祐
王道思想、孫文と国際秩序の想像………………………………………安井伸介
四、 第三分科会 ボーダーを越えて
孫文と世界観を有する南洋知識人との交流と連動……………………黄賢強(WONG Sin Kiong)
孫文と積極的かつ進取性に富んだオーストラリア華商
――南太平洋国民党の創設……………………………………………郭美芬(Mei-fen Kuo)
民国初年の対日ボイコットにおける東南アジア華僑と孫文…………吉澤誠一郎
孫文の民生思想とキリスト教者の相互関係……………………………劉 雯
五、 第四分科会 参加と動員――いかに革命を組織する
中華革命党時期における党員の意見対立と派閥抗争…………………王奇生
軍閥時代における民主政をめぐる議論
――1920年代広東省の政治改革からみる孫文と陳炯明……ジョシュア・ヒル
中華民国期の広東人労働者におけるナショナリズムの一考察
――E・ゲルナーとの対話を通じて…………………………衛藤安奈
辛亥革命前の何天炯と日本………………………………………………劉 静
六、 総合討論の記録
総合討論1/総合討論2
閉会の辞/あとがき/編集後記
付録1 シンポジウム・プログラム/付録2 実行委員会組織/付録3 助成団体一覧
執筆者・討論者プロフィール/索引
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