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書名 : 清代学術と言語学―古音学の思想と系譜
編著者 : 木下鉄矢
出版社 : 勉誠出版
定価 : 7,000 円
出版年 : 2016/05 月

いかにして正しく古典を読むか―
古来、中国ではその思想の根幹たる経書テキストを考究する動きが盛んであった。
漢代以来、各時代状況において様々な学問思潮が消長するなか、清代にいたり、経書テキストを歴史的対象として考証せんとする動きが生まれてきた。
古典を実証的に解明するためには、そこに記された文字、それが示す言葉、その発音と意味との関係性を明らかにせねばならない。
古代における音韻体系の把握から経書テクストの読みの刷新を目指した、戴震・段玉裁・王念孫らによる「古音学」の歴史と方法を精緻に論じる画期的成果。

目次
序  京都大学名誉教授 池田秀三

第1部
1 清朝考証学と『論語』
2 官僚の腐敗と内乱―乾・嘉期の清朝―
3 古音学の歴史―学的認識の形成及び深化の過程―
4 戴震と皖派の学術

第2部
5 戴震の音学―その対象と認識―
6 段玉裁の思考様式
7 段玉裁をめぐって―其の言語観を中心に―
8 段玉裁をめぐって(2)―其の経学の組み立てを中心に―

補 編
9 『正蒙』太和篇の一条について
10 張載の思想について―「大」と「聖」―

附録
年譜
業績一覧

後記  東京大学名誉教授 川原秀城





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