書名 : 北伐と西征―太平天国前期史研究
編著者 : 菊池秀明
出版社 : 汲古書院
定価 : 12,000 円
出版年 : 2017/02 月
序 章
一、前著『金田から南京へ』の内容と課題について
二、本書をめぐる課題と近年の研究成果
三、本書をめぐる先行研究と構成について
第一部 太平天国北伐史
第一章 北伐の開始と懐慶攻撃
一、北上作戦の開始とその戦略〔北伐軍の規模とその編制/北伐軍の戦略と清朝の対応〕
二、懐慶攻防戦にみる太平天国〔黄河渡河作戦と懐慶攻撃の開始/懐慶包囲戦に見る太平軍と清軍〕
第二章 北伐軍の山西転戦と天津郊外進出
一、北伐軍の山西、直隷進出とその影響
〔北伐軍の山西進撃と清朝の地方統治/太平軍の深州進出と北京における防衛体制の強化〕
二、北伐軍の天津進攻と独流鎮・静海県の籠城戦
〔太平軍の天津郊外到達および華北民衆との関係/独流鎮、静海県における籠城戦と太平軍、清軍〕
第三章 北伐軍の敗退と援軍の臨清攻撃
一、北伐軍の撤退と敗走
〔独流、静海戦後半の戦局と北伐軍の撤退開始/束城村の戦いと阜城県への敗走〕
二、北伐援軍の北上と臨清攻撃〔北伐援軍の派遣とその勢力拡大/援軍の山東進出と臨清攻防戦〕
三、援軍の壊滅と北伐軍の敗走
〔阜城県における北伐軍と援軍の臨清撤退/援軍の壊滅と北伐軍の連鎮、高唐州到達〕
第四章 太平天国北伐軍の壊滅について
一、連鎮、高唐州における籠城戦
〔高唐州における李開芳と勝保の戦い/連鎮における林鳳祥軍と僧格林泌〕
二、北伐軍の壊滅とその影響
〔連鎮における林鳳祥軍の壊滅/ 勝保の処罰と馮官屯の戦い/李開芳の投降と北伐の終焉〕
第二部 太平天国西征史
第五章 太平天国の西征開始と南昌攻撃
一、西征軍の出発と南昌攻撃の開始
〔西征軍の出発とその規模、目的について/清軍の防衛体制と南昌攻防戦の開始〕
二、南昌攻防戦の長期化と西征軍の撤退
〔援軍の到着と戦況の膠着/曽天養の遊撃戦と呼応勢力、西征軍の南昌撤退〕
第六章 西征軍の湖北進出と廬州攻略
一、西征軍の湖北進出と漢陽、漢口再占領
〔石祥禎・韋志俊らの九江占領と田家鎮の戦い/太平軍の漢陽・漢口占領と呉文鎔の武昌防衛〕
二、西征軍の安徽における活動と廬州攻撃
〔石達開の安慶進出と地域支配/安徽東部の戦いと太平軍の廬州攻撃/廬州の陥落と江忠源の死〕
第七章 西征軍の湖北、湖南における活動と湘軍の登場
一、呉文鎔の死と太平軍の湖北各地進出
〔湖北における地方長官の争いと咸豊帝/西征軍の湖北各地への進攻と読書人対策/湖北におけ
る呼応勢力の活動と地域社会〕
二、曽国藩の登場と湘軍の創設
〔曽国藩の生い立ちとその社会認識/湘郷県の団練結成と湘軍創設の着手〕
三、湘軍の編制と靖江、湘潭の戦い
〔湘軍編制の特徴と水軍の創設/湘軍の出撃、『粤匪を討伐すべき檄文』と靖江、湘潭の戦い〕
第八章 湖南岳州、湖北武昌と田家鎮をめぐる攻防戦
一、曽天養軍の湖南進出と岳州の戦い
〔曽天養軍の湖南進出と太平軍の第二次武昌占領/湘軍の再編制と岳州の戦い〕
二、湘軍の武昌奪回と田家鎮の戦い
〔湘軍の武昌奪回と太平天国、清朝/田家鎮をめぐる攻防戦〕
第九章 湖口の戦いと太平軍、湘軍の湖北、江西経営
一、江西湖口の戦いと太平軍の湖北再占領
〔湘軍の九江攻撃と湖口の戦い/太平軍の第三次武昌占領と湖北各地への進出〕
二、武漢をめぐる攻防戦と曽国藩の江西経営
〔武漢をめぐる攻防戦と団練結成/曽国藩の江西経営と陳啓邁告発事件〕
第十章 湖北南部の戦い、石達開の江西経営と西征の終焉
一、羅沢南の湖北救援と石達開の江西経営
〔羅沢南の武漢救援と湖北南部における戦い/石達開の江西経営と曽国藩〕
二、武漢をめぐる攻防戦と西征の終焉
〔漢陽、武昌の攻防戦と羅沢南の死/石達開の武漢救援と西征の終焉〕
結 論
あとがき/索 引
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