書名 : モンゴル人の民族自決と「対日協力」
編著者 : 楊海英著
出版社 : 集広舎
定価 : 2,980 円
出版年 : 2016/08 月
中国文化大革命50周年
モンゴル人の祖国はどこ?
モンゴル人と中国人の対立は現在も続く闘争である。モンゴル人にとって文化大革命は、民族そのものを抹消するジェノサイドだった。
モンゴル研究の第一人者が豊富な資料をもとに書き起こした内モンゴルの暗黒の記録。
こうした批判と断罪は決して文化大革命中にだけ発生した特異な現象ではない。現在においても、モンゴル人が少しでも独自の歴史観を示したり、生来の自治権を主張したりすると、たちまち1960年代とまったく同じようなレッテルを貼られ、逮捕されているのである。そういう意味で、文化大革命は少数民族地域から収束していないのが事実である。
目 次
まえがき
第一部 文化大革命前史としての反右派闘争と社会主義教育運動
序章 反右派闘争という中国現代史
第一章 内モンゴル師範学院の反右派闘争
第二章 社会主義教育運動と「反民族分裂主義運動」
第二部 未完の民族自決と民族問題の表出
第三章 北京の謀略とオルドス高原の烽火
第四章 共産党が醸成する反「分裂主義」の世論
第五章 延安派を襲う「青い都」の赤い嵐
第三部 対日協力の清算
第六章 「二つの顔を持つ連中」( 双面料)
第七章 「日本刀を吊るした偽満洲国の奴ら」
第八章 モンゴル人の祖国はどこ?
終章 内モンゴルの中国文化大革命の現代史的意義
あとがき/参考文献
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