書名 : アキとカズ―遥かなる祖国
編著者 : 喜多由浩
出版社 : 集広舎
定価 : 1,500 円
出版年 : 2015/08 月
実在の人物をもとにした壮大な戦後史!
……拉致被害者、帰国事業で渡った日本人妻、終戦後、取り残された残留者…北朝鮮によって辛酸を舐めさせられたすべての日本人の再調査を約束した日朝政府間の合意は事実上反故になった。もはや政府の力には頼れない、自分たちの力で救い出す、と立ち上がった日本人たちがいた。
日本・樺太・北朝鮮・フィリピン・中国を舞台に、
脱北した元日本人妻たちの実際の証言や記録をもとに、
リアルかつ詳細に描く。
昭和元年生まれの双子の姉、アキは、日本領だった南樺太で終戦を迎えた。やがて、ソ連の侵攻に遭い、息子と引き離された彼女は、樺太や北朝鮮から帰れぬ日本人の帰国に奔走する。一方、妹のカズは、東京大空襲で養父母を失い、食べるためにヤミ市のかつぎ屋に。北朝鮮で新たな人生を築くことに夢を見出した在日朝鮮人の夫・李哲彦に従い、娘と北朝鮮に渡る。
産経新聞好評連載小説。
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