書名 : 内モンゴルから見た中国現代史
編著者 : ボヤント[宝音図]
出版社 : 集広舎
定価 : 6,400 円
出版年 : 2015/05 月
日本人に伝えたい戦後の内モンゴル東部地域の姿。
旧満州国に属し、日本と協力し合った内モンゴル東部地域のモンゴル人たちは、
新中国建国後、土地、宗教、文化、そして民族の誇りを奪われた。
旗や村の末端単位でフィールド調査を敢行。
公文書と証言から実態を明かす!!
目 次
序 研究する地域/ 研究方法/ 研究構造など
第一章 中国「民族区域自治制度」に関する幾つかの問題
自治とは何か / 中国における「民族」の概念及び「少数民族」の認定/ 中華
人民共和国憲法と「民族区域自治法」/「民族区域自治制度」と「民族区域自治法」
第二章 ホルチン左翼後旗における土地改革
後旗の歴史的背景/ 中国共産党と国民党勢力の後旗への浸透/ 後旗における土地
改革/「反革命鎮圧」と「三反運動」
第三章 後旗における社会主義改造と民族
農牧業に対する「互助組」・「合作社」の成立/「 互助組」・「合作社」が生み出し
た問題/「互助組」・「合作社」の自治機関との関わり/ 公文書から読む「社会主
義改造」の実態/「社会主義改造」によって生み出された問題
第四章 宗教への打撃
後旗における宗教の歴史的背景/ 宗教会議の問題点/ 宗教に関する公文書の
分析(1) (2) /チョルート公社における宗教弾圧
第五章 「反右派闘争」と「大躍進」がもたらしたもの
問題意識の所在と政治的背景/ 後旗における「反右派闘争」とその影響 / 後旗に
おける「大躍進」運動の実態 /自治制度と「反右派闘争」、「大躍進」
第六章 後旗「民族分裂案件」
歴史的背景と政治的背景 /「 民族分裂案件」のプロセス / 公文書での「民族
分裂案件」 /案件からわかること
第七章 モンゴル人にとっての文化大革命
問題意識の所在と先行研究 / 後旗における文化大革命のプロセス/「 文化大革
命」の犠牲者の数と影響 / 現地の当事者たちが語る証言
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