書名 : 漢学商兌(清代学術名著叢刊)
編著者 : [清]方東樹
出版社 : 上海古籍
定価 : 2,750 円
出版年 : 2022/09 月
漢學商兌 /清代學術名著叢刊
清代の学者による漢学批判書の整理本
方東樹(1772−1851)は清代の学者。安徽省桐城県の生まれ。朱子学を主に研究した。
本書『漢学商兌』成立の背景として、阮元の幕僚であった江藩(1756−1831)の著した『漢学師承記』および『宋学淵源記』への批判が挙げられる。すなわち、両書において顧炎武・黄宗羲が軽んじられ、あるいは程朱の学を模範とする桐城派の方苞・劉大櫆・姚鼐らが漏れていることを不満とし、本書で批判を加えたのである。
本書は朱熹の『雑学辯』に倣い、先に原文を抄録し、そのうえでそれぞれの誤りを正している。巻上ではまず理学・道学の正名について取り上げている。巻中の上では、漢学家による宋学の義理に対する批判について応答している。巻中の下では、漢学家の治学方法を収集し、銭大昕・戴震・段玉裁・孫星衍らによる小学の義理説を引用してひとつひとつ反論を加え、音韻訓詁名物制度を尊ぶのは小学内部の事情に過ぎず、大学ではないとみなし、それによって義理の真価を得ることはできないとしている。巻下では、江藩の『国朝経師経義目録』に関連する論述を取り上げ、ひとつひとつ論駁している。
今回の整理では、同治十年望三益斎刻本を底本とし、道光十一年辛卯冬刊本や『漢学商兌刊誤補義』民国抄本を参考に標点を施す。原書の避諱字は改め、若干の訛誤は整理者が訂正した。縦組繁体字。
江藩嘉庆间入粤为阮元幕僚,阮元出资刊刻《汉学师承记》,以顾炎武、黄宗羲深入宋儒之室,多骑墙之见,故仅得忝列卷末;后又刊《宋学渊源记》,然不录自诩宗程朱的桐城方苞、刘大櫆、姚鼐。方东树与江藩同在阮元幕府,对此大为不满,故撰《汉学商兑》以驳之。
其书仿朱熹《杂学辨》体例,先摘录原文,复各为辨正于下。卷上首先为理学、道学正名;卷中之上回应汉学家对宋学义理的批驳;卷中之下集失于汉学家之治学方法,引钱大昕、戴震、段玉裁、孙星衍等人由小学入义理之说而一一驳斥,认为尚音韵训诂名物制度只是小学内事而非大学,不可由此得义理之真;卷下取江藩《国朝经师经义目录》有关论述一一辩驳。
方东树从弟方宗诚颇受曾国藩、李鸿章赏识,盛推《商兑》,因而大行于世。然至清末民初则批评之声转多,皮锡瑞谓其纯以私意肆其谩骂。平心而论,书中虽有牵强之处、谩骂之语,但针砭汉学,亦有切中其病者,至于辨阮元师、儒之分,下启近代章太炎、钱穆等人学说,亦不可没其功。
《汉学商兑》最早刊本为道光十一年辛卯冬刊本,后又有同治十年望三益斋刻本、六安求我斋刻本,光绪八年华雨楼重校本等。大要可分为两个系统:一以道光十一年刊本为祖,一以同治十年望三益斋刻本为源。前者较后者篇幅略少,盖因望三益斋本经由方宗诚等人整理,将成于道光十八年之《刊误补义》一卷逐条插入道光本并有所删削。今以同治望三益斋刻本为底本,并参校道光本及《汉学商兑刊误补义》民国抄本,施以新式标点。原书中避讳字径改,不出校记。
本次出版平装版,整理者又订正了少量讹误。
目录
整理弁言
重序
汉学商兑序例
凡例
汉学商兑题辞
汉学商兑卷上
汉学商兑卷中之上
汉学商兑卷中之下
汉学商兑卷下
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