書名 : 歴史のなかの日本と台湾
編著者 : 檜山幸夫編
出版社 : 中国書店
定価 : 3,600 円
出版年 : 2014/04 月
近年急速に悪化している東アジアの国際情勢は、これまでの日台友好関係にも重大な影響を及ぼす可能性がある。
日台関係の現段階、日本統治下における総督府官僚や指導者階層の実態、台湾人アイデンティティの形成、東アジアにおける戦歿者慰霊問題などを通して、宿命的な政治性と国際性に規定されてきた台湾史研究の課題と展望を模索する。【日台共同研究】
刊行にあたり 檜山幸夫
第1章 日台関係の現段階
転換期の台湾史研究 檜山幸夫
新時代の日台関係と台湾の日本研究 川島 真
第2章 台湾総督府官僚の統治と秩序
台湾総督府評議会の人的構成 予備的作業報告 駒込 武
台湾の震災と台湾総督府官僚 被災調査報告の共有化と被災記録の伝承 東山京子
日本統治下台湾における医師社会の階層構造と学歴主義 台湾総督府医院勤務医の任用過程を題材として 鈴木哲造
第3章 台湾人アイデンティティと台湾人指導者階層
日本統治下における台湾人社会的リーダー階層の研究について 呉文星
清国人・日本人・中華民国人だった一人の台湾人の記録 準社会的リーダー階層としての存在 中田敏夫
台湾に現れた三つの郷土教育 郷土探し、そして植民地時代の「遺緒」との出会い 林初梅
第4章 東アジアにおける戦歿者慰霊
台湾・日本・中国の「慰霊施設」の研究 蔡錦堂
「軍都」と「植民都市」の慰霊空間 日台の招魂社をめぐる諸問題 本康宏史
◆附録
シンポジウム開催趣意書、シンポジウム・プログラム
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