書名 : 近代東亜的困境(近代東アジアのアポリア)
編著者 : 徐興慶
出版社 : TW台大出版中心
定価 : 6,400 円
出版年 : 2014/01 月
"「近代東亞的困境」此一議題至今仍舊存在,
本書從臺灣、中國、韓國、日本的觀點出發並論述,
進而反思東亞各地懸而未決、隨時一觸即發的國際衝突。
本書の論考は、台湾・中国・韓国・日本の研究者がそれぞれの独自の視点から、「近代東アジアのアポリア」としての課題を提示したものである。「『近代』とは何か」、あるいは「『東アジア』とは何か」、さらには「『東アジアにとっての近代』とは何か」、そして、それらは今なお、「何であり続けているのか」という問いかけにほかならないのである。そこで、山室信一氏は「東アジア人文‧社会科学研究の課題と方法」という研究視角から解説し、東郷和彦・李鍾元・木村幹氏からは、一触即発の危険性ゆえに解決を迫られているアクチュアリティ-をもった問題に関して、外交史と外国研究のあり方におけるアポリアを問い返すという視点から、果敢かつ精密な考察が重ねられている。それぞれが解決への道筋を示そうという意欲的な試論である。また「アポリアそのものの問い返し」という志向性をもった論考として、劉建輝・馬場公彦・劉岳兵・稲賀繁美・宋錫源・金錫根・徐興慶・緒形康氏らの、資料の博捜と該博な学識に裏付けられた重厚かつヴィヴィッドな論文が収められており、東アジアにおける未解決な問題そのものの根源を問い返すためのヒントが、賢明なる読者のために提供されている。
本書藉由台湾、中国、韓国、日本等地研究者従各自的観点出発,論述「近代東亜的困境」。本書欲探討「何謂『近代』」、「何謂『東亜』」、「何謂『東亜的近代』」等問題,雖過去已有許多此類論述,而這些問題「為何至今仍然存在」即是本書亟欲探究之重要課題。此書以日本京都大学歴史学者山室信一所撰的「東亜人文・社会科学研究的課題与方法」此角度開展。東郷和彦、李鍾元、木村幹等作者則分別以「日本与朝鮮半島関係」、「韓国与東亜区域外交政策」、「日本的韓国/朝鮮研究」為題,針対敏感的東亜国際現実問題,従外交史或外国研究的角度,反思這些所謂的「困境」該如何突破?此外,劉建輝、馬場公彦、劉岳兵、稲賀繁美、宋錫源、金錫根、徐興慶、緒形康等人分別以「広州十三行」、「中国革命伝統」、「瑪利亜・路斯号事件」、「韓国伝統文化与政治」、「19世紀末東亜世界与社会進化論」、「近代日本思想転向」等題,従台、中、日、韓四地之観点,深究「反思困境本体」之発展。本書向読者呈現,如何反思這些現今仍存在東亜各地,懸而未決、随時一触即発的国際衝突。
目 次
序 論 アポリアを問い返す力(山室信一)
第一章 国民国家と国民帝国への眼差し
―東アジア人文・社会科学研究の課題と方法―(山室信一)
第二章 近代東アジアの濫觴―広州十三行の歴史的意味(劉建輝)
第三章 日本人のなかの中国革命伝統―その再生と消失―(馬場公彦)
第四章 1872年の「マリア・ルス号事件」と近代日中関係(劉岳兵)
第五章 交易の海賊史観にむけて―美術品交易を中心にして―(稲賀繁美)
第六章 韓国における「伝統」文化と政治的動学(宋錫源)
第七章 日本と朝鮮半島との関係(東郷和彦)
第八章 韓国の地域外交と「東アジア」(李鍾元)
第九章 19世紀末東アジア世界と社会進化論
―韓國における受容と機能を中心に―(金錫根)
第十章 日本における韓国/朝鮮研究とその課題(木村幹)
第十一章 近代日本における徳富蘇峰の思想「轉向」をめぐって(徐興慶)
第十二章 近代化と「アジアの想像」(緒形康)
人名索引
事項索引
編輯者略歴
執筆者略歴
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