書名 : 中国早期考古調査報告―古物保管委員会工作彙報考
編著者 : 古物保管委員会
出版社 : 線装書局
定価 : 108,000 円
出版年 : 2006/01 月
1928年に北洋軍閥政府の首都北平で創立された古物保管委員会は、政局不安定などさまざまな困難を克服し、文物の保護や研究に多くの業績を残した。1935年に刊行された《古物保管委員会工作彙報》は、下記の4つの部分に分けて、委員会の6年間にわたった仕事を総括する。 1、委員会所在地の北海団城の景色と文物を紹介。2、委員会及び北平分会、浙江分会の組織条例、辨事細則、文物登記細則を公表。3、「扣留美人安得思在蒙古私採文物之始末」「追究盗売山西天龍山北斉石刻之始末」「扣留外商亜爾伯特私運古石刻之始末」「扣留假借譚墓名義夾運石器之始末」「山西渾源県出土大批古銅器案辨理之始末」「緝穫私売安徽寿県出土楚王鼎之始末」「扣留莽権之始末」など文物盗掘・密売の事件についての報告書7篇、「委託中亜考査団赴蒙古考察之始末」と「本会与北平研究院北京大学考古学会合組燕下都考古団赴易県発掘之始末」など考古発掘関係の論文2篇、「保護天慶寺古代浴室之始末」と「保護五塔寺之始末」など文物保護についての論文2篇を掲載。4、黄寺・柏林寺蔵経・報国寺・善果寺・西山石仏・大宮・大同雲崗・香山慈幼院遼碑・懐柔県法蔵寺・北平五壇・浄意庵・保明寺・明陵長城・劉瑾墳墓・長陵園・延寿寺仏像・宝塔寺・天龍山石窟仏像・隆平県唐祖陵・行唐県古墓・蔚県張家荘古墓などについての調査報告25篇を掲載。「工作大事表」(1928年9月~1934年10月)を付す。
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