書名 : 殷周金文集成(修訂増補本)(全8冊)
編著者 : 中国社会科学院考古研究所
出版社 : 中華書局
定価 : 105,600 円
出版年 : 2015/03 月
商周青銅器銘文は、内容が当時の冊命、典祭、征伐、約契、年暦、官制、地理、名物制度、思想文化などの広範囲にわたるため、商周歴史研究や考古研究に欠かせない基本史料と位置づけられている。宋代の《博古図録》を以って嚆矢とした金文研究の著述の編纂・出版は、清代の後期になってその最盛期を迎え、次々と刊行された呉式芬の《捃古録金文》、方溶益の《綴遺斎彝器款識考釈》、劉体智の《善斎吉金録》と《小校経閣金文拓本》、そして羅振玉の《三代吉金文存》は、いずれも当時の金文研究の高い水準を示す学術著作であるが、当然ながらその後発見された青銅器銘文は、収録されていない。1984年から1994年にわたって、中国社会科学院考古研究所と中華書局により編纂・刊行された《殷周金文集成》は、それまでに発見された12,000件近くの青銅器銘文に考証・校釈を加えて網羅的に収録した画期的な金文資料集と評価されている。今回の再版にあたり、初版の18冊を8冊に纏めたほか、下記の4つの方面から初版本に修訂・増補を加えている。1)最近20年間に刊行された56種の金文匯編、博物館蔵品図録、考古発掘報告及び関係の著述を追加収録し、一部の器物の年代、出土地点及び現在の所在地を訂正。2)戦国時期の刻銘兵器など銘文の文字が判読しにくい器物の拓本には模写本を付し、不備のある拓本はより良いものに交換。3)全書の器物についての統一的な出土地索引、器物所蔵地索引、器物著録書刊索引及び《三代吉金文存》《商周金文録遺》《金文総集》など50余種の金文関係の著述と本書の器号対照表を作成。4)学界の高い評価を受けている《殷周金文集成引得》の釈文を付す。
这部《殷周金文集成》(以下简称《集成》),经过我所《集成》编辑组的同志们多年来辛勤的劳动,现在资料搜集行将完成,编纂工作大体就绪,第一册已经可以交付出版了。今后其它各册也将陆续付印。这部书的出版,将为殷周青铜器的研究,尤其是青铜器铭文的研究,提供极大的方便。因之,我们相信,这将会促进这方面研究工作的进一步发展。
本书收录的多文资料,包括殷周、西周、春秋和战国时期的各类器物,年代下限断至秦统一以前。宋代以来各家著录和国内外主要博物馆藏品,力争收集得比较齐全。各地新出土的发掘品和采集品,以各册编成时已公开发表者为限。预计所收器铭的总数当在万件以上。书中采用拓本的主要来源有五:(一)考古所多年积累的旧拓本,(二)《考古学报》和《考古》的档案,(三)编辑组同志前往有关单位新打制的拓本,(四)若干文博单位提供的现成拓本或拓本原大照片,(五)若干单位或个人借给的拓本。其中第(一)(二)两项共计约五千器,第(三)荐将近三千器,第(四)项一千余器,第(五)项为数不多。再有一定数量的器铭,因手头缺少善拓或仅有摹本流传,采取剪贴《三代吉金文存》、(商周金文录遗)等书,或由我所技术室按比例复制其它著录书,用两种办法将其补齐。版面上的器名由我所编辑室刘勋同志一手编写。
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