書名 : 少保于公奏議(全2冊
編著者 : 〔明〕于謙撰
出版社 : 縮微中心
定価 : 40,000 円
出版年 : 2011/01 月
于謙(1398-1457)は、明代前期の傑出した政治家である。英宗正統14年
(1449)、瓦剌を討伐する明の大軍が土木堡で大敗北を喫し、「御駕親征」
の明英宗も捕虜となった際、于謙は、監国として英宗の弟の即位を取り決め
た上、各地から援軍を呼び寄せ、北京の防御体制を整え、危機状態に陥った
明朝廷を救った。しかし、その後、瓦剌から送還され、再び帝位に着いた英
宗の恨みを買い、反逆罪で処刑された。成化の代に名誉が恢復され、その忠
節は、未だに中国の人々に賞賛されている。《少保于公奏議》は、北伐・南
征・雑行に分け、于謙の奏議を収録する。その内容は、「土木之変」や貴
州・湖広で起きた苗民蜂起などにわたり、明代前期の政治・軍事・社会・少
数民族関係研究に欠かせない史料と見なされている。本書は、嘉靖20年杭州
府刻本《少保于公奏議》の完全影印本。
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