書名 : 督師奏疏十六巻
編著者 : 〔明〕孫承宗撰
出版社 : 縮微中心
定価 : 16,000 円
出版年 : 2011/01 月
孫承宗(1563-1638)は、明熹宗朱由校の「帝師」であり、明末の傑出した
軍事家である。天啓2年(1622)、兵部尚書兼東閣大学士や遼東経略につぎ
つぎと任命された孫承宗は、袁崇煥の提案を採用し、山海関・寧遠・錦州で
強固な防御工事を構築し、清の大軍の怒涛のような攻撃を食い止め、終に天
啓6年(1626)の「寧遠大勝」をもたらした。崇禎11年(1638)、清の親王
多爾袞の大軍が北京の周辺地区を奇襲し、76歳の孫承宗は、故郷高陽で殉難
した。本書は、遼東経略在任中の孫承宗の奏疏100余通を影印収録する。こ
れらの奏疏の年代は、天啓2年8月から天啓5年11月までであり、内容は、山
海関及び薊州・遼寧・天津・登州・莱州地区の形勢・軍務・後方支援などに
及び、明末軍事史研究にとって重要な歴史文献と言える。
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