書名 : 東アジアにおける生産と流通の歴史社会学的研究
編著者 : 川勝守(編集)
出版社 : 中国書店
定価 : 18,000 円
出版年 : 1993/12 月
A5判ハードカバー588ページ
中国を中心とした東アジア世界の歴史は農業・工業・鉱業その他産業の
早期かつ永続的な発展の歴史とともに、商業流通の不断の発展に支えられてきた。生産と流通の相関から社会がいかに構成されてきたかの歴史社会学的研究は、現代のこの地域の経済と社会の発展を考える基礎的前提となろう。
内容
中国先史時代の玉器の生産と流通-前三千年紀の遼頭半島を中心にー(岡村秀典)
戦国時代の争奪-滅宋・滅越問題を中心として(平瀬隆朗)
二三の『韓非子』注について(町田三郎)
後漢の少数民族政策についてー辺境官僚の活動を中心に(小林聡)
中国古代商業発展の「断層」-魏晋南北朝における商品経済に対する検討(張鄰)
唐宋における陸運について-輸送手段を中心として(清木場東)
宋代における草の調達について(畑地正憲)
唐宋時代における南北商業流通と証券類についての諸問題(幸徹)
明代の科道官の陞進人事(城井隆志) 福建税監高* の海外私貿易(和田正広)
近世河北地域における仏教の社会的浸透のパターン -明代北直隷を測定の枠として(陳玉女)
清乾隆初年雲南銅の長江輸送を都市漢口(川勝守)
清代乾隆初期における地域経済と行政-永定河治水を中心として(黨武彦)
清代山東省中部の地域社会経済- 青州府を中心として(房埼)
五港開港前夜における舶来品無用論と対外貿易認識の一面(則松彰文)
洋務運動期における清朝の外国事情調査- 一八八七年の遊歴官派遣(佐々木揚)
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