書名 : 李广田全集(全六册)
編著者 : 李广田
出版社 : 云南人民
定価 : 40,000 円
出版年 : 2010/07 月
広田(1906-1968)は、著名な文学者であり、その詩集《春城集》、詩論集《詩的芸術》、散文集《銀狐集》《画廊集》、小説《引力》は、中国現代文学史上において無視できない存在である。とりわけ李広田が1930年代に打ち出した「魯迅は、傑出した文学者であるが、思想家ではない」という論断は、魯迅研究に大きな影響を与えてきた。李広田の一人娘により編纂された本書は、李広田の著述を網羅的に収録した最も完全な李広田全集であり、第1巻《散文巻》は李広田が温雅な筆致で中国の伝統的な風習や人文精神などを謳歌する散文作品を、第2巻《詩歌巻》は李広田のすべての詩作及び彼により整理された少数民族詩歌《阿詩瑪》《線秀》を、第3巻《小説巻》は中篇小説《歓喜団》《金壜子》・長篇小説《引力》・短篇小説5篇及びその評論を、第4巻《文学論巻》は李広田の代表的な文芸理論著作《文学論》《創作論》《詩的芸術》及び文芸理論関係の論文21篇を、第5巻《文学教育及教育巻》は李広田の文学教育分野の著述《文学枝葉》《文芸書簡》《論文学教育》などを、第6巻《流亡日記、書信、年譜巻》は抗日戦争期間中の日記8部、書信20通、「文革」中に書かされた自己批判文《最後的回答》、「李広田年譜」、「李広田及其作品研究資料索引」及び李広田に関する伝論・評論・伝記の序文や李広田誕生100周年を記念する文章などをそれぞれ収録する。
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