書名 : 金剛経宗通箋注(中国仏教典籍選刊)
編著者 : [明]曽鳳儀撰/張培鋒箋注
出版社 : 中華書局
定価 : 2,178 円
出版年 : 2022/04 月
金剛經宗通箋注 /中國佛教典籍選刊
「金剛経」は正しくは「金剛般若波羅蜜経」という。『金剛経宗通』は鳩摩羅什訳「金剛般若波羅蜜経」に対する注釈書で、歴代の「金剛経」注釈の中でも独特の価値を有する。すなわち、鳩摩羅什訳本を主体としつつ、北魏・菩提流支訳本や唐・玄奘訳「大般若波羅蜜多経」巻五七七「能断金剛分」など、南北朝から唐代に至る各種「金剛経」訳本を融合しようとしている。また注釈においては、北宋・子璿撰《金剛経纂要刊定記》の精要部分および斉梁・傅大士の偈頌を多く採用し、さらに、多くの禅宗語録から関連性のある語句を広く収集することで、「金剛経」に対する理解を深めようと努めている。宋元以降の中国仏教思想の発展に対し一定の価値を持つものとされ、撰者・曽鳳儀の素養についても、太虚法師など後世の高僧の多くが肯定するところである。 本書は曽鳳儀撰《金剛経宗通》(七巻)および《金剛経偈釈》両巻を、光緒十一年金陵刻経処本を底本とし、咸豊三年本、《卍続蔵》本、商務印書館1925年刊本等を校本として整理を行い、あわせて、書中に言及される重要典籍や人物、名相概念等について簡要な注釈と解説を附す。
《金刚经宗通》,明代曾凤仪撰,是对后秦鸠摩罗什所译《金刚经》的注释著作。在历代诸多《金刚经》注释著作中,《金刚经宗通》具有特殊的价值和地位。
文本来源上,《金刚经宗通》以鸠摩罗什译本为基础,参考北魏菩提流支所译《金刚般若波罗蜜经》、唐代玄奘所译《大般若波罗蜜多经》卷五七七《能断金刚分》,融合南北朝至唐代多种《金刚经》译本。
思想内容上,打破一般通行本对《金刚经》三十二分的结构,以曾氏十分推崇的天亲菩萨造、菩提流支译《金刚般若波罗蜜经论》中“断二十七疑”为核心纲领,对《金刚经》的行文逻辑、思想内涵等作出新的阐发。
具体阐释上,《宗通》节取宋代长水子璿《金刚经纂要刊定记》一书之精要。此外还采纳题为梁傅翕所作《傅大士颂金刚经》、功德施菩萨所造《金刚经破取著不坏假名论》等以偈颂方式对《金刚经》所作的阐发文句。
此次整理以光绪十一年金陵刻经处本作为底本,以卍续藏本为主要参校本,同时对所引《金刚般若波罗蜜经论》《金刚经纂要刊定记》《金刚经破取著不坏假名论》及禅宗语录等进行核校。对书中重要引文、佛教名相概念、疑难字词等作出笺注,以助于对《金刚经宗通》佛学思想的理解。
目 录
笺注说明
金刚宗通缘起
金刚般若波罗蜜经宗通卷一
金刚般若波罗蜜经宗通卷二
金刚般若波罗蜜经宗通卷三
金刚般若波罗蜜经宗通卷四
金刚般若波罗蜜经宗通卷五
金刚般若波罗蜜经宗通卷六
金刚般若波罗蜜经宗通卷七
金刚般若波罗蜜经偈释上
金刚般若波罗蜜经偈释下
附录一 曾凤仪文史资料辑录
附录二 引用书目
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