書名 : 徐光啓全集全10冊
編著者 : 朱維錚李天綱主編
出版社 : 上海古籍
定価 : 36,000 円
出版年 : 2011/01 月
明末に礼部尚書、文献閣大学士などの要職を歴任した政治家徐光啓(1562-1633)は、傑出した数学者・天文学者・農学者でもあった。自ら天主教に改宗し、西洋の先進的な科学・技術を中国に紹介するほか、イタリア宣教師利瑪竇(マテオ・リッチ)と親交を深め、二人で中国の伝統的な暦に改良を加え、当時として最も精密な暦法の作成に成功したことは、東西文化交流史上の特筆すべきことである。
本書は、徐光啓研究の新しい成果を踏まえ、《毛詩六帖講意》(第1・2冊)、《詩経伝稿》《徐氏庖言》《兵機要訣》《選練条格》《霊言蟸勺》(第3冊)、《幾何原本》(第4冊)、《測量法義》《測量異同》《勾股義》《定法平方算数》《簡平議説》《考工記解》《泰西水法》《甘薯疏》《農遺雑疏》《農書草稿》(第5冊)、《農政全書》(第6・7・8冊)、《徐光啓詩文集》(第9冊)、《増補徐光啓年譜》(第10冊)など、近年新しく発見された佚著や佚文を含む徐光啓のすべての著述を網羅的に収録する徐光啓研究の集大成的な資料集である。その中の《毛詩六帖講意》《徐氏庖言》《測量法義》《霊言蟸勺》など十数点の著述は、初めて点校本の形式で紹介されている。
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