書名 : 滄桑―中国共産党外伝
編著者 : 暁剣著多田狷介訳
出版社 : 中国書店
定価 : 3,800 円
出版年 : 2010/11 月
辛亥革命から文化大革命まで、1900年陝北の貧農の子として生まれ、窮民を率いて官倉を襲ったスタートから中共の副省級の高官にまで昇りつめた人物とそのプロセスを生き生きと描く、2007年発禁処分の伝記小説。滄桑とは「滄海桑田、滄桑の変、世の中の移り変わりの激しいこと」を意味する。
■日本図書館協会選定図書
日本語版への序
序[洪治綱]
1 土匪黒狼
2 霍達東の誕生
3 ‘官と為らずんば、土匪と為らん'
4 冷たかった継母
5 馬家溝郷長馬孝賢
6 年上の桂桂をめとる
7 商才――ロバを商う
8 アヘン商売に手を出す
9 金城鎮の食糧倉庫を襲う
10 馬円との出会い、霍達東と改名
11 中国共産党楡林支部
12 霍達東、危機一髪
13 膚郡県金城鎮農民総会
14 膚郡県農民総会総会長霍達東、父の仇馬孝賢を討つ
15 馬円の退党
16 総農会の頓挫
17 膚郡県城を攻めて惨敗
18 桂桂の厄運
19 李秋楓の父親を恐喝
20 膚郡県城蜂起も大失敗
21 山谷に逃竄
22 陝北省ソビエト政府を樹立
23 霍達東、中央党校に学ぶ
24 延安勤務、桂桂と離婚、鳳花をめとる
25 毛沢東に財政策を提出する
26 女児の誕生、・冤罪、鳳花の密通
27 鳳花と離婚、常雪倩と結婚
28 五台山での静養、彭徳懐総司令の幕僚としてA省の省都を攻略
29 A省省政府主席李仲海、未亡人李秋楓と結婚
30 馬牙子、銃殺される
31 農業集団化の加速、「百花斉放、百家争鳴」
32 社会主義社会建設の三つの旗印「総路線」「大躍進」「人民公社」
33 農業大災害、国有倉庫を開いて食糧を放出
34 打倒された霍達東、そしてその死
後記[暁剣]……
訳者あとがき 多田狷介
著者:暁剣、本名王建、一九五二年九月生まれ。河北省南宮の人。漢族。現在、海南省作家協会副主席。一九六九年雲南省河口瑶族自治県の農場に下放。その後、北京の大型国有企業基本建設隊の労働者になり、北京電影学院シナリオ班で学習。一九八七年武漢大学作家クラス(第一期)卒業。一九七三年から文学作品を発表。『世界』、『中国知識青年秘聞録』、『海南の顔役』等の長編小説、他に多数の中短編小説を発表。たくさんの映画・テレビドラマの脚本を執筆。またテレビ番組の司会をしたり、番組の製作にたずさわったりもしている。
訳者:多田狷介(ただ・けんすけ) 1938年茨城県に生まれる。東京教育大学文学研究科博士課程(東洋史学専攻)単位取得退学。現在、日本女子大名誉教授・財団法人東洋文庫研究員。著訳者に『漢魏晋史の研究』(1999年、汲古書院)、『わたしの中国-旅・人・書冊』(2006年汲古書院)、『雲南のタイ族-シブソンパンナ-民族誌-』(女+兆荷生原著2004年刀水書房)
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