書名 : 路遥作品集
編著者 : 路遥著安本実選訳
出版社 : 中国書店
定価 : 3,600 円
出版年 : 2009/12 月
中国巨大企業アリババ社・馬雲会長
「転機は『人生』(路遥著)という1冊の本との出会いでした。挫折を乗り越えた者こそ人の上に立てるというこの本に啓発された馬は再度奮起して大学に入るのです」
出典:「数学1点」劣等生から奮起 アリババ・馬雲 WEDGE Infinity(ウェッジ)
路遥生誕六十周年記念出版
このたび中国書店にて、中国の現代作家・路遥の生誕六十周年を記念して『路遥作品集』を刊行いたしました。
路遥は、中国内陸部の黄土高原、延安の農村地帯を舞台に閉塞的社会構造下に生きる青年の野望と挫折を描き、一九九二年四十一歳の若さで没した茅盾文学賞作家です。真摯、重厚、静謐なその作品は、「隠れた声なき大多数」である海賊版の読者を含め、青年層を中心に今もなお絶大な人気を誇っています。
本邦初訳となる『路遥作品集』では、代表作『人生』を含む、五作品を収録しています。
目次
姉
月下
困難な日々に在りて
人生
痛苦
訳者あとがき
著者について
路 遥
本名:王衛国(Wang Weiguo)。中国現代文学の代表的作家の一人。1949年12月、陝西省北部(陝北)の黄土高原の貧しい農家の長子に生まれる。幼少年期に困窮生活を体験したナイーブな感性は社会の底辺に生きる農民の魂と喜怒哀楽を温かく且つシビアに見つめた。その作品は閉塞的社会状況に生きる名もなき農村若者の喜びと苦悩、野望と挫折のさまを描いて現代中国社会の構造的矛盾を見事なまでに照射する。代表作に中篇『人生』(82年)、大部の長篇『平凡な世界』(86~89年)があり、真摯に生きようとする青年層読者を中心に根強い人気を保ってロングセラーの地位を静かに占め続けている
安本 実
1947年5月、高知県宿毛市生まれ。兵庫県姫路市在住。関西大学大学院修士課程修了。文学修士。大阪府立高等学校定時制の課程教員(1975~1989年)、姫路獨協大学外国語学部教員(1989~2008年)。中国現代文学専攻、姫路獨協大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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