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書名 : 東アジアにおける犁耕発達史
編著者 : 武藤軍一郎著
出版社 : 中国書店
定価 : 12,000 円
出版年 : 2009/09 月

農業の発展は、土の耕起、整地手段の発達に大きく依存している。
鍬耕から犂耕への移行は、耕起作業能率を著しく高めた。
本書は東アジアにおける犂耕の発達を社会、農業の発展との関係で見たものである。
中国では華北の乾地農法と犂、華南の水田農法と犂として捉えられる。
朝鮮半島における犂の多様性と整地農具の驚くべき多種類と機能分化を自然条件と農法から明らかにしている。
もっとも遅く犂耕を始めた日本では、東日本における耕起が明治後期まで鍬耕であったことを立証し、その原因にせまっている。

序章 世界の農耕と農具
第1部 中国における犂耕史(華北農耕と華南農耕;農耕の進展と農具;三国時代から隋時代以前まで;隋~元時代の農耕と犂の発達;明清時代の精耕細作技術の発展と犂の形態;20世紀の犂の発達)
第2部 朝鮮半島における農業と犂耕の発達(朝鮮半島の自然条件;朝鮮半島の農業と農具、とくに犂の発達;近代朝鮮半島における犂を中心にした農耕;朝鮮半島における犂の分布;20世紀、朝鮮半島の犂耕段階―高橋昇の著作に依拠して)
第3部 日本犂耕発達史(日本人と稲作の起源;古代から奈良時代の農耕と農具の発達;奈良時代から戦国時代における農耕と犂耕;江戸時代における農耕と犂;明治初期における犂の発達と全国への普及;全国への犂耕の普及はどのように行われたか;大正期以降の犂の発展)


農業の発展は、土の耕起、整地手段の発達に大きく依存している。鍬耕から犁耕への移行は、耕起作業能率を著しく高めた。本書は東アジアにおける犁耕の発達を社会、農業の発展との関係で見たものである。中国では華北の乾地農法と犁、華南の水田農法と犁として捉えられる。朝鮮半島における犁の多様性と整地農具の驚くべき多種類と機能分化を自然条件と農法から明らかにしている。もっとも遅く犁耕を始めた日本では、東日本における耕起が明治後期まで鍬耕であったことを立証し、その原因にせまっている。 本書は歴史研究者にも農業地理研究者にも有益であると思う。

〔著者略歴〕 1934年高知県に生まれる。東京農工大学農学部農学科卒業後、九州大学大学院農政経済学科修士課程を修了し、同大学院博士課程を単位取得退学。1965年に九州大学農学部附属農場に助手として勤務、1998年に定年退職する。現在、九州大学名誉教授、農学博士。 〔主要論文〕 「菊鹿平野における農法の展開」『農業経営の歴史的課題』農文協、1978年 宮崎安貞「農業全書」巻3『日本農書全集』12巻、農文協、1978年の翻刻・現代語訳 「南佐久における農業構造と農民運動」『南佐久農民運動史(戦前編)』第一法規出版社、1983年 「戦前期、肥後農法に関する研究」『九州大学農学部附属農場報告』第8巻、1998年 「明治期以降都市近郷農家における野菜作の展開過程─福岡県遠賀郡芦屋町粟屋、安高文書を中心に─」『福岡県地域史研究』第19号、2001年





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