書名 : BOPを変革する情報通信技術―バングラデシュの挑戦
編著者 : アシル・アハメッド大杉卓三編著
出版社 : 集広舎
定価 : 1,800 円
出版年 : 2009/09 月
電気が通じていない農村で携帯電話を使う村人、電話線が整備されていない町で運営されるインターネットカフェ。開発途上国において、情報通信技術(ICT)が農村部でも人々の身近に存在する 風景は、ありふれたものになろうとしている。 本書の舞台であるバングラデシュをはじめとする開発途上国ではBOP(Base of the Pyramid:貧困層が人口の多くの割合を占める。世界で40億人以上といわれるBOPを巨大なマーケットとして再定義し、持続的なビジネスを通して貧困削減に取り組む戦略が注目を集めている。BOPマーケットでは、社会的利益を最優先させ、BOPの人々が自ら取り組む「ソーシャル・ビジネス」が重要であり、そこにICTは不可欠なツール となっている。ICTを活用することで人々は適切な情報を入手し、またコミュニケーションは人々の連帯を実現する。その結果、自らの能力に自信を持ち、単なる巨大マーケットの消費者ではなく新たな富を創造する生産者ともなりうる。 本書は九州大学とグラミン・コミュニケーションズの共同研究の成果に基づき、バングラデシュにおいてICTが導く社会経済の変革について具体的事例を綴ることで、そこに暮らすBOPの人々の姿を 明らかにする。
序文 グラミン銀行総裁 ムハマド・ユヌス 序章 情報通信が導くバングラデシュの変革 第1章 BOPの人々に必要な情報コンテンツと情報通信技術 第2章 BOPの地域情報拠点としてのテレセンター 第3章 社会情報基盤の構築と大学の役割 第4章 バングラデシュに対する開発協力の動向 第5章 BOPの保健医療を改善する情報通信技術 第6章 バングラデシュの農業におけるICTの活用
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