書名 : 中国女子教育史―古代から一九四八年まで
編著者 : 崔淑芬著
出版社 : 中国書店
定価 : 6,800 円
出版年 : 2007/05 月
A5判上製409P
本書は、古代から近代、民国時代に至る中国の女性教育を中心とした、女性の生き方、生活の基調を全面的に高察し、筆者が中国の現地における調査、研究と、その中で収集した資料に基づいて著したものである。
中国において女子教育が論ぜられるようになったのは、一九一〇年代、辛亥革命によって清朝が崩壊したあとも、儒学思想に基づく伝統的家庭教育・社会教育・宗教教育が残存し、新文化運動がそれと対決した時代。
本書は、清末における女子教育教科書『女児経』冒頭の言葉「女徳・女容・女言・女功」等をひき、中国古来の女子教育が、儒家思想に強く浸透されていたことを明らかにします。さらに、女性が社会との接触を強め、社会運動に乗りだし、五四運動期を経て、女性教育が中国社会変革の重要な一環と位置付けられるようになるまでを、中国国内における調査・収集資料を駆使して考察。改革・開放下における教育再編に対し、過去の歴史を今日の鑑とし教育認識を深めたいという著者の思いが伝わる。
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