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書名 : 周辺から見た20世紀中国
編著者 : 横山宏章・久保亨・川島真編
出版社 : 中国書店
定価 : 3,800 円
出版年 : 2002/12 月

A5判並製 341頁  

疾走する中国を日本・韓国・台湾・香港および中国自身はどう見るか。
21世紀最初の年、日本と東アジアのクロスアイランド長崎県・対馬に集った5つの地域を代表する現代史研究者が、「周辺から見た20世紀中国」をテーマに正面からわたりあった。その3日間の濃厚な学術討論の中身を収録。韓国での中国近現代史研究の急進展、台湾や香港における新たな歴史意識の台頭なども紹介。各地域の中国現代史研究の最前線を知り、中国と東アジアの今後を考える上で見逃せない一書。

 2001年11月、長崎・対馬で開催された同名のシンポジウムの記録である。日本、韓国、台湾、香港、中国の研究者が一同に会し、報告も討論もすべて中国語で行なわれた。白熱した議論と15本の論文を収録する。19世紀から20世紀にかけて、中国は欧米列強に蚕食された。東アジアの盟主として君臨し続けた中華思想は崩壊し、周辺諸国に対する求心性は失われた。それと同時に東アジアの再編が始まる。
 日本は太平洋戦争の敗北で挫折したが、奇跡の復興を遂げて経済大国の地位にある。香港はアジアの貿易センターとして、韓国は朝鮮半島の分断を乗り越え高度成長をとげた。台湾は、大陸・中国と微妙な関係を続けながらも、独自の国際的な地位を築いた。そして中国は、膨大な潜在力をもって「世界の工場」たらんと挑戦を始めている。
 「辺鄙な孤島、それゆえ『周辺』 を考える様々な問題を凝縮している場所」(序文)という対馬で、中国周辺からの視点と政治・経済・歴史学といった多角的際情勢を予見するうえでも必読といえよう。
(中国書店・3800円 )
 2003年(平成15年)1月25日土曜日 朝日新聞(夕刊)

 二00一年十一月、長崎県対馬・厳原町で開かれたシンポジウムの報告集。東アジア五ケ国・地域の近現代史研究者二十一人が一同に会し、三日間にわたり繰り広げた学術討論の内容を完全収録した。
 東アジアでは長く中華帝国を中心とした「華夷秩序」が保れていたが、十九世紀半アヘン戦争を機にその構造が崩壊。二十世紀に入ると、欧米列強の侵食、盟主の座を狙った日本の野望、社会主義の台頭と変化、急速な経済成長が複雑に絡み合い、目まぐるしい「権威の拡散・変遷」をたどった。
 本書は中国と周辺地域の立場から激動の世紀を振り返ることで、多様な中国観を浮き上がらせるとともに、今後の東アジアを考える新鮮な視点を提示している。編者の一人で、シンポジウムを企画した横山氏は長崎シーボルト大国際情報学部教授。
本と批評 2003年(平成15年)1月26日日曜日
 西日本新聞





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