書名 : 韓国・朝鮮系中国人=朝鮮族
編著者 : 韓景旭著
出版社 : 中国書店
定価 : 6,400 円
出版年 : 2001/12 月
韓国・朝鮮系中国人 : 朝鮮族 / 韓景旭著<カンコク ・ チョウセンケイ チュ
A5判ハードカバー315頁
文化人類学的な調査・研究方法に基づき、
日本植民地時代に朝鮮半島から中国東北部に
移住した人たちの状況を具体的に把握。
現存する約二百万人の韓国・朝鮮系中国人
(朝鮮族)が中国社会のなかでいかに漢族との
共存を図り、かつ現代中国の急激な社会変
化に対処してきたかを鮮明にした労作。
目次
第1章 朝鮮族とは 第2章 漢族との関係 第3章 朝鮮族の民族意識
第4章 朝鮮族の民族政策と朝鮮族の証言 第5章 朝鮮族の宗教
第6章 農村社会の変貌 第7章 家・村と年中行事
第8章 村民の語りと生活史 第9章 朝鮮族の現在-出稼ぎと離農
附章 韓国・朝鮮系移民三世としての筆者の自分史
朝鮮族関連略年表
参考文献一覧
日本に「在日韓国・朝鮮人」と称される人たちがいるのと同じように、中国にもまた韓国・朝鮮系の人たちがいる。人口は凡そ200万人で、中国では朝鮮族と呼ばれている。
朝鮮族は主として東北三省(吉林・黒龍江・遼寧)に居住しているが、そのほとんどは日本が朝鮮半島および中国東北部を占領・支配していた時期に、朝鮮半島から中国へ移住してきた人たちとその子孫である。
移住少数民族としての朝鮮族が、いかなる民族意識をもってホスト社会に適応してきたか。そしてまた「改革開放」およびその後における韓国人との交流により、伝統社会が大きく変わろうとしるなかで、朝鮮族はいかに自民族の発展と主流文化の受容という二つの課題を抱えながら存続の道を模索しているのか。本書では過去10年間にわたるフィールドワークの成果に基づき、朝鮮族の実態を明らかにしていく。
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