『嵐を生きた中国知識人−「右派」章伯鈞をめぐる人びと』 章詒和 著 横澤泰夫 訳 (集広舎 発行) 2007.10 A5平/412頁 定価 3,990円(税込) 十年の投獄から解放されて文筆活動に入るも著作はことごとく発 禁処分に、それでもなお巷間に広く流布。“中国共産党の政治” を問い続け、50年代末の反右派闘争を活写することにより、揺れ 動く現代中国−“混沌”の根源に迫る。「『史記』の遺風、魯迅 の悲愴を体現」と評された流麗な文によってつづられる著者最初 の著作の全訳。 ■本書構成 日本語版序/自序 1 有情と無情の間−史良の横顔 2 報道の自由に賭けて−儲安平と父の握手と別れ 3 君子の交わり−張伯駒夫妻と両親の絆 4 最後の貴族−康同璧母娘の印象 5 この人の深い寂寥−聶紺弩晩年の断片 6 見果てぬ夢の果てに−羅隆基の素描 訳者あとがき |